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<過去の記録>2006年北海道(長いです)
開陽台展望台へ向かう途中、北19号へ向かう道では道路工事していた。
工事区間を徐行しながら過ぎると、そこには、まるで地平線に向かって続くジェットコースターのレールのようなアップダウンの直線路がおいらを待っていた。
「うおおおおおおおおお・・・・」
ヘルメットの中で自分の声がこだまする。おいらは一瞬にしてハジケ飛んだ。
北海道へ来て良かったと思った瞬間だ。
〜プロローグ〜
おいらが北海道に夢中になったのはいつからだろう?
三十路に達してから普通二輪免許を取得し、その翌年には大型二輪免許を取得したおいらは、ライダーの聖地、北海道を縦横無尽に駆け回りたいと思っていた。
第1回目の北海道遠征は、逆輸入車のホンダVFR800の中古を買って道南地域へ5日間遠征した。
初北海道ツーリング、初キャンプなど初めてづくしだった当時は、全行程スケジュールどおりに行動したら午後3時にはもう全てが終わってしまっていた。
北海道では、平均移動距離は東京の比ではないと思い知らされたものだ。
あまりにもあっけなく終わった第1回目の遠征の反省を踏まえ、翌年は海沿いに北海道一周、2,250km走破するぞと、ちょっと無茶な第2回遠征を宣言した。
しかし、愛するVFRが購入3ヶ月、北海道帰還から1ヶ月で何者かに盗まれてしまった。警察に行ったものの何もしてはくれない。
中国の窃盗団、タイへの不法輸出・・・うわさに聞いてはいたが、自分がそんな目にあうとは思ってもいなかったこともあってしばらく放心状態が続いた。
年が明け、また北海道に行きたい気持ちが芽生えてきた。バイク専用駐車場を確保し、保険でカワサキZZR400を新車で購入した。
夏になり、第2回目の遠征に出発した。予定では6泊7日で一周予定であったが、5日目に大雨のため急遽釧路の旅館に泊まったおいらは、2日後に台風が東北北部に到達することを知る。予定通り北海道を回ることはできるが、最終日はフェリーが欠航してしまう。
襟裳岬を諦め、1日早く室蘭から八戸に脱出したおいらは第3回目の遠征で襟裳岬の制覇を、立ち寄れなかった富良野の制覇を、羅臼のトド肉定食の制覇を・・・・あれこれと誓うのであった。
〜運命の風邪〜
「げほっ・・・げほっ・・・」
当初の予定では7月28日から北海道遠征に向かうはずだった。「明日は、日本海側が大雨です。・・・・」こんな調子で日本全国天気がすぐれなかったものであるが、おいらの身体も熱を出し、未知のウィルスに犯され、健康はとてつもなく優れなかった。(ただの風邪だっちゅ〜のっ!)
遠征を一週間延期して8月2日、重大な決定をおいらは下した。
「かかりちょ〜!8月4日から夏休みをいただきますっ!げほげほ・・・」
週間天気予報をみると、北海道は、翌週の天気は降水確率が一番低いのだ。
風邪は現地で治すこととし(無茶や・・・)、早速準備に取り掛かった。
結果としては、過去の北海道遠征時よりも素晴らしい多くの快晴に恵まれたものである。風邪は神が与えたもうた幸運なのか???はっきり言って嬉しい。
〜8月4日(金)PM2:30〜
調布のパーキングからBMW F650GSを出し、エンジンを始動する。頼むぞ相棒。一緒に楽しんでこようぜ。ギアを1速に入れ、クラッチをつなぐ。
環八は、相変わらず、すごい渋滞である。真っ直ぐ北へ進んで和光ICから外環に入り、川口Jctから東北道に入る。浦和本線を抜け、北を目指す。本日の目的地は山形。親孝行のため実家に1泊するのだ。
羽生あたりで、嘘かホントか気温は38℃とあったが、マジで暑い。途中SAで小まめに水分補給をしつつ、PM19:00過ぎ山形蔵王IC到着。
実家で親父と晩酌を交わし、しばしの休憩である。
〜8月5日(土)AM8:00〜
実家を後にする。目的地は青森港。12時台のフェリーに乗りたかったが、実家を出るのが遅かったため、間に合わなかった。14:20発のフェリーに乗り、18:10函館港着。下船と同時に慣れた道を通り、国道5号線に出る。途中のコンビニで焼きそば、おにぎり、チューハイなど購入し、東大沼キャンプ場へ向かう。
キャンプ場へは19:00過ぎ到着。早速テントを設営し、日も暮れて闇の中、手探りで食事を済ませ、早々に就寝。
いよいよ明日は富良野への大移動だ。じっくりと睡眠を・・・と思ったら空気枕を忘れてしまっていた。
ジャケットを枕代わりにするも、眠れない・・・でも眠い・・・時間だけ空しく過ぎていく。いつしか気絶して(くれたんだと思うが)深い眠りに落ちた。
〜8月6日(日)AM6:30〜
今日から北海道を走り回るんだと思うと次第にドキドキワクワクしてくるのが感じられる。今日は、富良野へ行くぞ。
テントを撤収し、早速走り出す。早朝の大沼は、冷んやりとして気持ちがいい。すれ違うライダー達とピースサイン。これまた気持ちいい。森を抜けると日本海に出る。懐かしい潮の匂い。長万部を過ぎて、あれ?っと思った。次が黒松内??道を間違えてる。。。。国道5号線は函館→長万部→黒松内→ニセコ→小樽と通じる国道である。長万部からは国道37・230号線に別れて室蘭→苫小牧と行かねばならぬ。
5年前に食べた道の駅くろまつないの生ハムのベーグルサンドも美味なのであるが、食は諦めて、急遽長万部まで戻り、苫小牧方面へ向かう。
苫小牧から国道235号線に移り、富川から国道237号線を北上する。
別名富良野国道という237号線は、山間部をくねくねと適度なワインディングを楽しめる道だ。
4年ぶりに道の駅樹海ロード日高に寄り、軽く日高蕎麦を食す。日高蕎麦の独特の癖がわかってきた日本で700番目くらいに蕎麦にうるさいおいら。
更に北上し、占冠(しむかっぷ)、南富良野を過ぎて富良野市内へ。
ラベンダー畑をみて、吹上露天の湯に入りたいと思っていたおいらは、無料の中富良野森林公園キャンプ場にテントを張ろうと考えていた。
彩香の里でラベンダー畑を生まれてはじめて見る。今の季節は遅咲きのラベンダーであるが、ずらりと咲き乱れる様は気持ちよく感じた。暑いのでラベンダーソフト¥250−を食す。


少し早めであるが、キャンプを設営してゆっくりと温泉に浸かろうと、キャンプ場へ向かう。
「???」いつの間にかキャンプ場は有料になっていた。(¥500-)
今更新たに無料のキャンプ場を探すのも面倒なので、管理棟へ行き、手続きをする。
さてと、ゆっくり温泉行くか。途中ファーム富田のラベンダー畑を眺めながら、これまた立派なものだと驚く。
道道291号線をのんびり流し、吹上露天の湯駐車場に着く。温泉までの道を下りながら広そうだなと思っていたが、近づいてみると人が多く、意外と狭そうだった。
服を脱いで温泉に浸かる。「あぢいいぃぃ・・・」
さすがに、5分以上浸かることはできない。今度は、夜、満天の星空を見ながら浸かるぞと、早くも次回の野望がもたげてくる。

温泉上がりの火照った身体も、バイクで軽く流していると涼しくて気持ちがいいもんだ・・・
セイコーマートで、おつまみセット、さんま蒲焼の缶詰、チューハイなど買い込み、早めの晩酌。
明日は、ホクレン最北端の旗を貰うのだ。
4年前、稚内のホクレンに行きながら、「旗はなくなりましたが給油してよろしいでしょうか〜」「・・・・・。」
風邪引いて、北海道遠征も1週間遅れて・・・またなくなったら・・・と心配してもどうにもならないので、まだ旗が残ってますように・・・・と念じながら就寝。
〜8月7日(月)AM5:30〜
朝霧にかすむ富良野・美瑛の街を走る。美瑛の丘を眺めているとすごくきれいだと感じる。
次回は、美瑛のパッチワークの丘の中を走りまくろう。そう心に刻みながら旭川を目指す。
旭川は大都市なだけに、中心部に入ると車が増えてきた。
途中1度道に迷いながらも、無事国道40号線に入る。
旭川を抜け、比布(ぴっぷ)に入る。ここまで走り、何故か寒さが身に凍みてくるのが感じられる。天気は曇りだから寒いのだろうと、上にシャツを重ね、走り出すが、士別を過ぎたあたりでシールドに雨滴が付くようになった。
音威子府に入り、雨が強くなった。道の駅おといねっぷでジャケットを着込み、もしも稚内が雨ならどこに泊まろうかなとあれこれ考えながら走った。
中川町に入り、対向のバイクにピースサインしたら白バイだった。こんなところにも白バイが走っているのかと驚いた。
天塩町に入り、道道855線・551線で鏡沼海浜公園を目指す。
前回はここでキャンプした。当時は無料だったが、今は有料だと知ったのは旅を終えた後のこと。無料の優れたキャンプ場がどんどん有料化されていくのはさびしい。
さて、公園まであと3kmのあたりで、キタキツネと遭遇した。
北海道ツーリング始めて以来、最初の未知との遭遇ならぬ「道での遭遇」である。キツネを見つけたときは「おおっ!キツネだ〜」でも、近づくにつれ、悲しみがこみ上げてきた。
バイクが近づいても逃げないのである。餌付けされてしまったんだなと思うと、こんなことをした人間のいい加減さに、同じ人間として自己嫌悪してしまう。
いっそのこと、キツネを蹴飛ばして、人間から逃げるように仕向けたらとかいろいろ考えたが、やっぱり罪のないキツネを蹴り上げる勇気はおいらにはなかった。お腹すかせて自分で餌を探して生き延びてくれと祈りながらキツネから遠ざかっていった。
新しくできた道の駅天塩で気持ちを落ち着け、サロベツ原野に向かう。
天気が悪く、原野も海もろくに見えないまま北上する。
多分稚内市内に入った辺りからだろうか、霧が晴れてきて、サロベツ原野が姿を表した。
草原の国、森の国、水の国・・・次から次へと流れるパノラマは、上手く表現できないけど、まるで指輪物語か、ナルニア王国物語か?画面を流れる圧巻の自然。正に異次元の世界だと感じた。いや、この美しい自然を人間があちこちで破壊してきたのだ。サロベツ原野は、いつまでも後世に残さなくてはならないと思った。
稚内市内に入り、まずは稚内駅を目指す。
野寒布岬は次回のために取っておく。
変なやつだが、おいらは必ず中途半端な旅をする。全部見て回ったら次がない。おいら流やり残しの旅だ。サロベツ原野天塩側も遣り残しだ〜!
稚内市内でウニでも食べようかと思ったが、時価3〜4,000円らしいと聞いて、怯んでしまった。
猿払村では、道の駅さるふつ公園で「さるふつ定食」が1,260円で美味しいと情報をGET。早速ホクレンで給油し(やっと4年越しの最北端の旗をもらえた!)、宗谷岬に向かう。2度目の宗谷岬でちょいと記念写真を撮った。1回目は、4年前にどこかのおじいさんにお願いして写真を撮ってもらったのだが、現像したら顔が判別できなかったので、もう一度携帯でパチリ。

国道238号線を南下し、猿払村へ向かう。
道の駅さるふつ公園に到着し、レストランに向かう。「お昼の部は終わりました。夕方5時からはじまります。」そんな内容が書かれていた。時計を見ると15時過ぎ。失意のどん底に落ちてしまった。
小雨の降るなか、どこにキャンプすべきか考えた。南へ行けば晴れたところに出るだろう。距離があってかなりきついが、きれいな夕陽に感動したサロマ湖を目指すことにした。目標!キムアネップ岬。
走る。走る。オホーツクの突風に時々吹かれながらFロクゴーとともに走る。
紋別を過ぎたあたりになるとすっかり晴れ渡った空になった。湧別のAコープでチューハイにカップラーメンに、ご飯がないのでレトルトおかゆ、チヂミなどを購入し、キムアネップを目指す。
残念ながら日没には間に合わなかったが、19:30キャンプ場に到着、テントを設営し、早速晩酌を始める。「???」しまった!割り箸貰うの忘れてた。
カップラーメンはお預け、おかゆもお預け。チヂミを手でつまんでバーナーで焼いて食べた。
今日は朝からミルクコーヒー、チヂミ、お菓子、チューハイ2缶。
腹が減ってしょうがなかったが、明日は北見でホタテ丼弁当にありつくのだ!
〜8月8日(火)AM5:00〜
朝4時の日の出前にはもう起きていたのであるが、腹が減って起き上がれん・・・コーヒーを沸かし、一服しようとタバコを探る。
あ、、、禁煙したんだ。深呼吸して気持ちを静める。
4年前は、サロマ湖に沈む夕陽を眺めながら、走れども尽きることのない道に酔い、タバコをふかして自分に酔いしれていたものだっけ。
テントを撤収し、道道103号線で佐呂間町中心部へ向かう。
ふと、空を見上げると、猛禽が・・・鷲だっ!大きな翼を広げ、雄大に空を翔る姿に感動した。王者の風格とはこういうものを言うんだな。感動覚めやらぬうちに、はっと我に返ると犬がこちらに向かっている。「?!」無意識のうちにスロットルをひねる。爆音が吠え渡る。
一瞬、犬は怯んで立ち止まり、そのまま激しく吠え続けた。
野犬に襲われるとは夢にも思わなかったおいら。
もし、親子連れの熊だったら体当たりされて熊と格闘したかもな。
そう思うと、自然の厳しさを忘れ、いつでも適度な緊張を持続することを教えてくれた野犬に感謝した。
岩佐から国道333号線に入り、北見駅を目指す。
いよいよ北海道最初のグルメだ〜と激しく空かせた腹が叫ぶ。
北見駅構内に入り、お弁当屋さんを見つける。「ホタテ丼弁当ありますか?」
「予約されてますか?」「へ???」聞けば、当日12時までに予約すればその日のうちにありつけるらしい。ガイドブックのどこにも予約が必要と書いてないのに・・・。朝7時にやってきたおいらはすっかり意気消沈してしまった。
おばちゃんに予約の電話番号教えてもらい、来年また来ます。と言ってさよならした。
これからどこに行こうか・・・さっきまで胃がチンドン屋状態で鳴り響いていたのに、今は、お葬式みたいに静かだ。
今年は、まいうー連発してカロリーを摂取し、メタボリックシンドローム覚悟で内臓脂肪を増やして帰ることはできないらしい。無念だ。。
地図を広げる。西へ行けば大雪山、そこから南へ行けば帯広市。六花亭本店でお土産買って、愛国駅、幸福駅を回ろう。
留辺蘂(るべしべ)を横断し、石北峠を越える。大雪湖沿いに流れ、トンネルをくぐるとそこは分岐点だった。(短かっ!)急ブレーキかけながら左折し、国道273号線に入る。三国峠のループ橋を下から見上げるとあんなところに橋を・・道を作ったのかと驚く。
糠平湖手前から糠平三股林道に入ればめがね橋とか見られるようだ。
糠平温泉では、ライダー素泊まり歓迎の看板を発見。今度はここに泊まってみたいなと思った。
士幌、音更(おとふけ)を過ぎ、十勝川を越えて帯広市内に突入。
六花亭本店に寄り道する。職場への土産をあれもこれもと買いこんで、ふと喫茶室のピザは美味いという評判を思い出した。
ピザ、レモンシャーベット、ウーロン茶を食す。噂に違わずまいう〜だった。
後で店員さん3人がハッピーバースディーを歌っていた。思わずお店の中のお客さんともども拍手をおくり、ほのぼのとしたいいお店だなと感じた。
北海道に来て、やっとまともな昼食にありついたおいらは、早速愛国駅へ向かう。国道236号線を南下し、看板に従って愛国駅へ、次いで幸福駅へ到着。


道道62・15号線経由で幕別を目指す。池田町に入り、ワイン城があったなと寄って見る。ここまで来て少し疲れてしまった自分に気付く。Tシャツで走り、腕が焼け水ぶくれができていたのだ。やけどと同じ状態で、少し熱っぽくなったのかもしれない。本別に到着し、義経に引かれて本別公園へ。
そこは、小川のせせらぎに適度な木々で涼しく居心地のいいキャンプ場(¥0-)があり、隣にも山渓閣温泉がある。
今日は、無理せず早く休もうと決め、テントを張る。
温泉に浸かり、近くのセイコーマートへ買いだしにいく。いつものチューハイにビールも加え、食べたかったブタ串焼を発見、迷わずかごに入れ、ソーセージなど買いこんでテントに戻る。
帯広で買った日焼けのほてり冷ましを吹きかけ、同じく買っておいた蚊取り線香に火をつける。
ブタ串を焼きながらビールをゴキュゴキュ・・・ぷはぁ〜うめえ・・・
周りを見ると、家族連れのキャンパーがいた。子どもとお父さんはサッカーを、お母さんは夕食の支度をしている。
あ〜ダメダメ・・・キャンプに来たんでしょお父さん・・・遊ぶのもいいけれど、普段と違った体験を子どもに積ませるんだから、夕飯はお父さんと子どもたちで作りなさいよ・・・お母さんを休ませてあげないと・・・・・
ついつい説教しそうになったが、木々を行きかう小鳥たちを目で追いかけ、ブタ串焼いてるうちにどうでも良くなった。
あ〜チューハイうめえ〜。すっかり酔っ払いの親父と化している。
早々に就寝し、明日への活力を蓄えることにした。
〜8月9日(水)AM5:30〜
今日も早起きでテントを撤収。足寄(あしょろ)に向かう。そこから阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖と回る予定であったが、この辺りは国道240・241・242・243号線が行きかうややこしい道。
正しくは国道241号線に入れば良かったのであるが、242号線に入り、そのまま置戸(おけと)まで来て、間違いに気付いた。
道道50号線を通り、北見の手前から津別に向かうこととした。
北見へ戻るなんて、まるで昨日のホタテ丼弁当の呪いではないかと思った。
来年こそホタテ丼弁当を食べて、まいう〜を唱え、呪いを解かねばならぬ。
津別から、国道240・241号線経由で阿寒湖へ。
ここは北海道一のアイヌコタンがある。


ゆっくりと買い物をしたかったが、約100km、約2時間の時間のロスをしてしまった後だけに、土産は遣り残しじゃと納得させて摩周湖へ向かう。
道の駅摩周温泉で休憩し、道道52号線(屈斜路摩周湖畔線)でカムイヌプリ(摩周岳)を上る。第一展望台は有料なので、カバンを提げた金取りおじさんを避け、第三展望台へ向かう。晴れた摩周湖を見ると婚期が3年遅れると言われているが、それでも、透き通った湖にポツンと浮かぶカムイシュ島に見惚れてしまった。
屈斜路湖半は人で賑わっているが、それでも静かな雰囲気は気に入った。
それよりも、クッシーは本当にいるのか?教えてくれ。
国道243号線に出て、美幌峠に向かう。後を振り向くと、屈斜路湖が見渡せてきれいな景色だった。
彼女を口説くなら、美幌峠も候補のひとつと・・・秘密の手帳にメモメモ。
美幌中心街から国道39号線に乗り換え、女満別から網走を目指す。
呼人浦キャンプ場の脇を通り、今度ここに泊まろうとマークしつつ網走市街を駆け抜ける。
再びオホーツク海に出て、海岸沿いにカニを食べ、実家にお土産送れるとこはないかなと探しつつ、網走海鮮市場を発見。まずは浜カニ飯(¥1,000-)を食す。久々にまいう〜。

何を送るべきか市場を行ったり来たりしてると、おばちゃんがあれにしなよ、これにしなよ、それがいいよ・・・ま、待ってくださいおばちゃん。
タラバカニの前で腕を組む・・・・送料込み\8,800-って高いっすね・・・
「¥7,000-でいいよ。」「ホンマに?」「兄さんカッコええな。どっから来たんだべ?」「東京から」「バイクで・・・」さすがは百戦錬磨のおばちゃんだ。
口説かれたら勝てるわけない。早々に降参し、タラバ2ハイお買い上げ〜。
次はどこへ行こうかと道東の地図を広げる。時間はもう16時近い。
カムイワッカの滝の湯、羅臼のトド肉は諦めよう。
標津(しべつ)のサーモン・イクラも無理かもしれない。
中標津(なかしべつ)の開陽台へ行ってみよう。そう決めると、知床斜里から国道244号線に入る。道道975号で右折と必死で数字を覚えながら走る。
標識見ると、ちゃんと「開陽台」の文字が!よかったよかった。
西七号は真っ直ぐ真っ直ぐ道が続く。適度にアップダウンして気持ちいい。
武佐で右折、北十九号に入る。人気ナンバー1の開陽台の道とは?
うおおおおおお・・・ジェットコースターのようなアップダウン。走りながらの景色は絶景!多くのライダーたちとすれ違う。ピースピースピース!楽しい!楽しいよ〜!
興奮冷めやらぬまま開陽台展望台へ。キャンプ場はどこなんだろう???
展望台の裏手にあった。さすが330度見渡す限りの地平線が見られるキャンプ場と言われるだけのことはある。
問題は、ここに来る途中、コンビニが見当たらなかったこと。これでは夕食が用意できない。とりあえず、中標津の中心へ行ってみる。店がなかったら摩周湖まで行くことも覚悟した。
幸いなことに、国道272号線まで出るとセブンイレブンがあった。
片道14kmの買出しで済んで良かった。
お約束のチューハイに焼き鳥やらつまみを買いこんで、早速展望台へ戻る。
テントを張り、早速晩酌を始める。夜は満天の星が見られるかな?朝は絶景の日の出が見られるかな?次から次へと楽しみが膨らむ。
夜は、曇りがちで、満天の星は見られなかった。夜中にも風邪が強くなって熟睡はできなかった。
そうか。開陽台はまた泊まりに来いと叫んでいるんだね。わかった。また来るよ。いつの間にか大地と話せるようになったおいら。満天の星も遣り残しだし。おいら流遣り残しの旅は健在だ。
いつしか深い眠りに落ちていた。
〜8月10日(木)AM5:00〜
朝日を見るために、テントの中から日の出を待ちわびる。残念だが、雲が流れてほんの一瞬しかキラリと輝かなかった。知床方面は、雲の隙間から流れる太陽の光がすごくきれいだ。女神が降臨するんじゃないかと思ってしまう。反対側、釧路方面は暗くどんよりしている。
おいらの心もどんよりしてきた。何故なら、金曜日に本州に渡って山形に帰ってなければならぬ。ということは、今日中に函館へ・・・・。
襟裳岬を通過して函館へ向かうルートを考えたが、遠回りに感じた。
釧路、帯広、日勝峠を越えて苫小牧へ行くとしよう。後になってわかったのだが、弟子屈から国道241号線で向かった方が早かったのかもしれない。
いずれにせよ、この決断が釧路での大雨に遭遇することとなってしまった。
4年前も釧路で大雨に遭遇し、急遽旅館に泊まったことがある。おいらの旅では、釧路行きは大雨確率100%のジンクスを生んでしまった。
でも、不名誉なジンクスは、いつかは打ち破らねばならない。
待ってろよ、釧路。今度は晴れの中やってくるぜ。
降りしきる大雨の中、朝の通勤時間帯の渋滞路の釧路を何とか脱出し、国道38号線で帯広まで向かった。
帯広は晴れていた。ところが日勝峠はものすごい濃霧だ。後からはスピードかっ飛ばす地元の車が迫ってくるが、おいらは死にたくない。後は気にせずマイペースで峠を越える。峠の向こう、日高側は快晴だった。
再び国道237号線を走る。苫小牧から国道36号線に入ったとたん、再び大雨に見舞われてしまった。
ただでさえ広い北海道を横断すると、大雨・快晴・濃霧・快晴・大雨が一日で経験できるというのもすごいのだが、そのときのおいらは、函館も雨だったらどこか泊まるところを探さねばならんなあ、とか考えながら、心身共に疲れ果てていた。
長万部を過ぎ、国道5号線に入る。時間は16時過ぎ。何とか日が暮れるまでには大沼に着けそうだ。天気も曇りっぽいが雨は降ってなさそうだ。
ず〜っと走り続けているとひざや股関節が苦しくなる。走りながらひざ屈伸、立ち上がり、だましだまし悲鳴をあげる身体をほぐしながら流れに乗って走り続ける。
18時頃、ついに森を通過。あと少しだ。
ローソンを発見し、恒例のチューハイに最後の日だからとちょいと豪華におつまみを揃える。ノミノスケスナギモヤキ・ハコダテアブリヤキイカ・フックラテマキヅケマグロなど。もちろん、割り箸も忘れずにもらった。
19時過ぎ、東大沼キャンプ場に到着。すっかり暗くなっているので、懐中電灯片手にテントを設営。1週間もテント暮らししていると設営に10分とかからない。
早々に晩酌の準備は完了。愛する北海道の大地に感謝しつつ、無事故でここまで走ってきた自分に乾杯〜!
この6日間いろいろ遣り残したな・・・新しい出会いと感動を思い出し、来年もまた来よう、いや、九州はいつ行くんだ?四国の讃岐うどん巡りの旅はいつ?能登半島は・・・いつしか頭の中で激論が渦巻き、分割日本一周の旅が終わるのはいつ?と自分に問いかけていた。
答え:いつまでたっても終わらない。
果てしない道を追いかけ、終わりなき夢を追い求め、いつまでもおいらは走る。そんなことを考えながら、イカを焙り、チューハイを飲む。いつしか夜空にはオリオンの星座が微笑んでいた。
〜8月11日(金)AM5:00〜
早々にテントを撤収し、ひんやりとした湖畔を走る。バイバイ、また来るよ。
スロットルを開き、スピードを上げる。目指すは函館港。
7時30分発の「ほるす」に乗船した。
青森に着き、山形の実家へ帰り、夢中になって旅の思い出を語った。
翌日、東京へ戻る。東北自動車道は、お盆入りのせいか、下り線は渋滞が延々と続いている。上り線は順調順調。
しかし、羽生ICを過ぎた辺りから突然雷雨が襲ってきた。久喜ICを出て途中のコンビニに逃げ込むまで豪雨は容赦なく襲い続けた。
最後の最後に1週間分の不運、雷雨を伴うすさまじいまでのにわか雨に襲われ、歯ぎしりしながらおいらは呟いた。
「北見のホタテ丼弁当の呪いか・・・」 ---完---
工事区間を徐行しながら過ぎると、そこには、まるで地平線に向かって続くジェットコースターのレールのようなアップダウンの直線路がおいらを待っていた。
「うおおおおおおおおお・・・・」
ヘルメットの中で自分の声がこだまする。おいらは一瞬にしてハジケ飛んだ。
北海道へ来て良かったと思った瞬間だ。
〜プロローグ〜
おいらが北海道に夢中になったのはいつからだろう?
三十路に達してから普通二輪免許を取得し、その翌年には大型二輪免許を取得したおいらは、ライダーの聖地、北海道を縦横無尽に駆け回りたいと思っていた。
第1回目の北海道遠征は、逆輸入車のホンダVFR800の中古を買って道南地域へ5日間遠征した。
初北海道ツーリング、初キャンプなど初めてづくしだった当時は、全行程スケジュールどおりに行動したら午後3時にはもう全てが終わってしまっていた。
北海道では、平均移動距離は東京の比ではないと思い知らされたものだ。
あまりにもあっけなく終わった第1回目の遠征の反省を踏まえ、翌年は海沿いに北海道一周、2,250km走破するぞと、ちょっと無茶な第2回遠征を宣言した。
しかし、愛するVFRが購入3ヶ月、北海道帰還から1ヶ月で何者かに盗まれてしまった。警察に行ったものの何もしてはくれない。
中国の窃盗団、タイへの不法輸出・・・うわさに聞いてはいたが、自分がそんな目にあうとは思ってもいなかったこともあってしばらく放心状態が続いた。
年が明け、また北海道に行きたい気持ちが芽生えてきた。バイク専用駐車場を確保し、保険でカワサキZZR400を新車で購入した。
夏になり、第2回目の遠征に出発した。予定では6泊7日で一周予定であったが、5日目に大雨のため急遽釧路の旅館に泊まったおいらは、2日後に台風が東北北部に到達することを知る。予定通り北海道を回ることはできるが、最終日はフェリーが欠航してしまう。
襟裳岬を諦め、1日早く室蘭から八戸に脱出したおいらは第3回目の遠征で襟裳岬の制覇を、立ち寄れなかった富良野の制覇を、羅臼のトド肉定食の制覇を・・・・あれこれと誓うのであった。
〜運命の風邪〜
「げほっ・・・げほっ・・・」
当初の予定では7月28日から北海道遠征に向かうはずだった。「明日は、日本海側が大雨です。・・・・」こんな調子で日本全国天気がすぐれなかったものであるが、おいらの身体も熱を出し、未知のウィルスに犯され、健康はとてつもなく優れなかった。(ただの風邪だっちゅ〜のっ!)
遠征を一週間延期して8月2日、重大な決定をおいらは下した。
「かかりちょ〜!8月4日から夏休みをいただきますっ!げほげほ・・・」
週間天気予報をみると、北海道は、翌週の天気は降水確率が一番低いのだ。
風邪は現地で治すこととし(無茶や・・・)、早速準備に取り掛かった。
結果としては、過去の北海道遠征時よりも素晴らしい多くの快晴に恵まれたものである。風邪は神が与えたもうた幸運なのか???はっきり言って嬉しい。
〜8月4日(金)PM2:30〜
調布のパーキングからBMW F650GSを出し、エンジンを始動する。頼むぞ相棒。一緒に楽しんでこようぜ。ギアを1速に入れ、クラッチをつなぐ。
環八は、相変わらず、すごい渋滞である。真っ直ぐ北へ進んで和光ICから外環に入り、川口Jctから東北道に入る。浦和本線を抜け、北を目指す。本日の目的地は山形。親孝行のため実家に1泊するのだ。
羽生あたりで、嘘かホントか気温は38℃とあったが、マジで暑い。途中SAで小まめに水分補給をしつつ、PM19:00過ぎ山形蔵王IC到着。
実家で親父と晩酌を交わし、しばしの休憩である。
〜8月5日(土)AM8:00〜
実家を後にする。目的地は青森港。12時台のフェリーに乗りたかったが、実家を出るのが遅かったため、間に合わなかった。14:20発のフェリーに乗り、18:10函館港着。下船と同時に慣れた道を通り、国道5号線に出る。途中のコンビニで焼きそば、おにぎり、チューハイなど購入し、東大沼キャンプ場へ向かう。
キャンプ場へは19:00過ぎ到着。早速テントを設営し、日も暮れて闇の中、手探りで食事を済ませ、早々に就寝。
いよいよ明日は富良野への大移動だ。じっくりと睡眠を・・・と思ったら空気枕を忘れてしまっていた。
ジャケットを枕代わりにするも、眠れない・・・でも眠い・・・時間だけ空しく過ぎていく。いつしか気絶して(くれたんだと思うが)深い眠りに落ちた。
〜8月6日(日)AM6:30〜
今日から北海道を走り回るんだと思うと次第にドキドキワクワクしてくるのが感じられる。今日は、富良野へ行くぞ。
テントを撤収し、早速走り出す。早朝の大沼は、冷んやりとして気持ちがいい。すれ違うライダー達とピースサイン。これまた気持ちいい。森を抜けると日本海に出る。懐かしい潮の匂い。長万部を過ぎて、あれ?っと思った。次が黒松内??道を間違えてる。。。。国道5号線は函館→長万部→黒松内→ニセコ→小樽と通じる国道である。長万部からは国道37・230号線に別れて室蘭→苫小牧と行かねばならぬ。
5年前に食べた道の駅くろまつないの生ハムのベーグルサンドも美味なのであるが、食は諦めて、急遽長万部まで戻り、苫小牧方面へ向かう。
苫小牧から国道235号線に移り、富川から国道237号線を北上する。
別名富良野国道という237号線は、山間部をくねくねと適度なワインディングを楽しめる道だ。
4年ぶりに道の駅樹海ロード日高に寄り、軽く日高蕎麦を食す。日高蕎麦の独特の癖がわかってきた日本で700番目くらいに蕎麦にうるさいおいら。
更に北上し、占冠(しむかっぷ)、南富良野を過ぎて富良野市内へ。
ラベンダー畑をみて、吹上露天の湯に入りたいと思っていたおいらは、無料の中富良野森林公園キャンプ場にテントを張ろうと考えていた。
彩香の里でラベンダー畑を生まれてはじめて見る。今の季節は遅咲きのラベンダーであるが、ずらりと咲き乱れる様は気持ちよく感じた。暑いのでラベンダーソフト¥250−を食す。


少し早めであるが、キャンプを設営してゆっくりと温泉に浸かろうと、キャンプ場へ向かう。
「???」いつの間にかキャンプ場は有料になっていた。(¥500-)
今更新たに無料のキャンプ場を探すのも面倒なので、管理棟へ行き、手続きをする。
さてと、ゆっくり温泉行くか。途中ファーム富田のラベンダー畑を眺めながら、これまた立派なものだと驚く。
道道291号線をのんびり流し、吹上露天の湯駐車場に着く。温泉までの道を下りながら広そうだなと思っていたが、近づいてみると人が多く、意外と狭そうだった。
服を脱いで温泉に浸かる。「あぢいいぃぃ・・・」
さすがに、5分以上浸かることはできない。今度は、夜、満天の星空を見ながら浸かるぞと、早くも次回の野望がもたげてくる。

温泉上がりの火照った身体も、バイクで軽く流していると涼しくて気持ちがいいもんだ・・・
セイコーマートで、おつまみセット、さんま蒲焼の缶詰、チューハイなど買い込み、早めの晩酌。
明日は、ホクレン最北端の旗を貰うのだ。
4年前、稚内のホクレンに行きながら、「旗はなくなりましたが給油してよろしいでしょうか〜」「・・・・・。」
風邪引いて、北海道遠征も1週間遅れて・・・またなくなったら・・・と心配してもどうにもならないので、まだ旗が残ってますように・・・・と念じながら就寝。
〜8月7日(月)AM5:30〜
朝霧にかすむ富良野・美瑛の街を走る。美瑛の丘を眺めているとすごくきれいだと感じる。
次回は、美瑛のパッチワークの丘の中を走りまくろう。そう心に刻みながら旭川を目指す。
旭川は大都市なだけに、中心部に入ると車が増えてきた。
途中1度道に迷いながらも、無事国道40号線に入る。
旭川を抜け、比布(ぴっぷ)に入る。ここまで走り、何故か寒さが身に凍みてくるのが感じられる。天気は曇りだから寒いのだろうと、上にシャツを重ね、走り出すが、士別を過ぎたあたりでシールドに雨滴が付くようになった。
音威子府に入り、雨が強くなった。道の駅おといねっぷでジャケットを着込み、もしも稚内が雨ならどこに泊まろうかなとあれこれ考えながら走った。
中川町に入り、対向のバイクにピースサインしたら白バイだった。こんなところにも白バイが走っているのかと驚いた。
天塩町に入り、道道855線・551線で鏡沼海浜公園を目指す。
前回はここでキャンプした。当時は無料だったが、今は有料だと知ったのは旅を終えた後のこと。無料の優れたキャンプ場がどんどん有料化されていくのはさびしい。
さて、公園まであと3kmのあたりで、キタキツネと遭遇した。
北海道ツーリング始めて以来、最初の未知との遭遇ならぬ「道での遭遇」である。キツネを見つけたときは「おおっ!キツネだ〜」でも、近づくにつれ、悲しみがこみ上げてきた。
バイクが近づいても逃げないのである。餌付けされてしまったんだなと思うと、こんなことをした人間のいい加減さに、同じ人間として自己嫌悪してしまう。
いっそのこと、キツネを蹴飛ばして、人間から逃げるように仕向けたらとかいろいろ考えたが、やっぱり罪のないキツネを蹴り上げる勇気はおいらにはなかった。お腹すかせて自分で餌を探して生き延びてくれと祈りながらキツネから遠ざかっていった。
新しくできた道の駅天塩で気持ちを落ち着け、サロベツ原野に向かう。
天気が悪く、原野も海もろくに見えないまま北上する。
多分稚内市内に入った辺りからだろうか、霧が晴れてきて、サロベツ原野が姿を表した。
草原の国、森の国、水の国・・・次から次へと流れるパノラマは、上手く表現できないけど、まるで指輪物語か、ナルニア王国物語か?画面を流れる圧巻の自然。正に異次元の世界だと感じた。いや、この美しい自然を人間があちこちで破壊してきたのだ。サロベツ原野は、いつまでも後世に残さなくてはならないと思った。
稚内市内に入り、まずは稚内駅を目指す。
野寒布岬は次回のために取っておく。
変なやつだが、おいらは必ず中途半端な旅をする。全部見て回ったら次がない。おいら流やり残しの旅だ。サロベツ原野天塩側も遣り残しだ〜!
稚内市内でウニでも食べようかと思ったが、時価3〜4,000円らしいと聞いて、怯んでしまった。
猿払村では、道の駅さるふつ公園で「さるふつ定食」が1,260円で美味しいと情報をGET。早速ホクレンで給油し(やっと4年越しの最北端の旗をもらえた!)、宗谷岬に向かう。2度目の宗谷岬でちょいと記念写真を撮った。1回目は、4年前にどこかのおじいさんにお願いして写真を撮ってもらったのだが、現像したら顔が判別できなかったので、もう一度携帯でパチリ。

国道238号線を南下し、猿払村へ向かう。
道の駅さるふつ公園に到着し、レストランに向かう。「お昼の部は終わりました。夕方5時からはじまります。」そんな内容が書かれていた。時計を見ると15時過ぎ。失意のどん底に落ちてしまった。
小雨の降るなか、どこにキャンプすべきか考えた。南へ行けば晴れたところに出るだろう。距離があってかなりきついが、きれいな夕陽に感動したサロマ湖を目指すことにした。目標!キムアネップ岬。
走る。走る。オホーツクの突風に時々吹かれながらFロクゴーとともに走る。
紋別を過ぎたあたりになるとすっかり晴れ渡った空になった。湧別のAコープでチューハイにカップラーメンに、ご飯がないのでレトルトおかゆ、チヂミなどを購入し、キムアネップを目指す。
残念ながら日没には間に合わなかったが、19:30キャンプ場に到着、テントを設営し、早速晩酌を始める。「???」しまった!割り箸貰うの忘れてた。
カップラーメンはお預け、おかゆもお預け。チヂミを手でつまんでバーナーで焼いて食べた。
今日は朝からミルクコーヒー、チヂミ、お菓子、チューハイ2缶。
腹が減ってしょうがなかったが、明日は北見でホタテ丼弁当にありつくのだ!
〜8月8日(火)AM5:00〜
朝4時の日の出前にはもう起きていたのであるが、腹が減って起き上がれん・・・コーヒーを沸かし、一服しようとタバコを探る。
あ、、、禁煙したんだ。深呼吸して気持ちを静める。
4年前は、サロマ湖に沈む夕陽を眺めながら、走れども尽きることのない道に酔い、タバコをふかして自分に酔いしれていたものだっけ。
テントを撤収し、道道103号線で佐呂間町中心部へ向かう。
ふと、空を見上げると、猛禽が・・・鷲だっ!大きな翼を広げ、雄大に空を翔る姿に感動した。王者の風格とはこういうものを言うんだな。感動覚めやらぬうちに、はっと我に返ると犬がこちらに向かっている。「?!」無意識のうちにスロットルをひねる。爆音が吠え渡る。
一瞬、犬は怯んで立ち止まり、そのまま激しく吠え続けた。
野犬に襲われるとは夢にも思わなかったおいら。
もし、親子連れの熊だったら体当たりされて熊と格闘したかもな。
そう思うと、自然の厳しさを忘れ、いつでも適度な緊張を持続することを教えてくれた野犬に感謝した。
岩佐から国道333号線に入り、北見駅を目指す。
いよいよ北海道最初のグルメだ〜と激しく空かせた腹が叫ぶ。
北見駅構内に入り、お弁当屋さんを見つける。「ホタテ丼弁当ありますか?」
「予約されてますか?」「へ???」聞けば、当日12時までに予約すればその日のうちにありつけるらしい。ガイドブックのどこにも予約が必要と書いてないのに・・・。朝7時にやってきたおいらはすっかり意気消沈してしまった。
おばちゃんに予約の電話番号教えてもらい、来年また来ます。と言ってさよならした。
これからどこに行こうか・・・さっきまで胃がチンドン屋状態で鳴り響いていたのに、今は、お葬式みたいに静かだ。
今年は、まいうー連発してカロリーを摂取し、メタボリックシンドローム覚悟で内臓脂肪を増やして帰ることはできないらしい。無念だ。。
地図を広げる。西へ行けば大雪山、そこから南へ行けば帯広市。六花亭本店でお土産買って、愛国駅、幸福駅を回ろう。
留辺蘂(るべしべ)を横断し、石北峠を越える。大雪湖沿いに流れ、トンネルをくぐるとそこは分岐点だった。(短かっ!)急ブレーキかけながら左折し、国道273号線に入る。三国峠のループ橋を下から見上げるとあんなところに橋を・・道を作ったのかと驚く。
糠平湖手前から糠平三股林道に入ればめがね橋とか見られるようだ。
糠平温泉では、ライダー素泊まり歓迎の看板を発見。今度はここに泊まってみたいなと思った。
士幌、音更(おとふけ)を過ぎ、十勝川を越えて帯広市内に突入。
六花亭本店に寄り道する。職場への土産をあれもこれもと買いこんで、ふと喫茶室のピザは美味いという評判を思い出した。
ピザ、レモンシャーベット、ウーロン茶を食す。噂に違わずまいう〜だった。
後で店員さん3人がハッピーバースディーを歌っていた。思わずお店の中のお客さんともども拍手をおくり、ほのぼのとしたいいお店だなと感じた。
北海道に来て、やっとまともな昼食にありついたおいらは、早速愛国駅へ向かう。国道236号線を南下し、看板に従って愛国駅へ、次いで幸福駅へ到着。


道道62・15号線経由で幕別を目指す。池田町に入り、ワイン城があったなと寄って見る。ここまで来て少し疲れてしまった自分に気付く。Tシャツで走り、腕が焼け水ぶくれができていたのだ。やけどと同じ状態で、少し熱っぽくなったのかもしれない。本別に到着し、義経に引かれて本別公園へ。
そこは、小川のせせらぎに適度な木々で涼しく居心地のいいキャンプ場(¥0-)があり、隣にも山渓閣温泉がある。
今日は、無理せず早く休もうと決め、テントを張る。
温泉に浸かり、近くのセイコーマートへ買いだしにいく。いつものチューハイにビールも加え、食べたかったブタ串焼を発見、迷わずかごに入れ、ソーセージなど買いこんでテントに戻る。
帯広で買った日焼けのほてり冷ましを吹きかけ、同じく買っておいた蚊取り線香に火をつける。
ブタ串を焼きながらビールをゴキュゴキュ・・・ぷはぁ〜うめえ・・・
周りを見ると、家族連れのキャンパーがいた。子どもとお父さんはサッカーを、お母さんは夕食の支度をしている。
あ〜ダメダメ・・・キャンプに来たんでしょお父さん・・・遊ぶのもいいけれど、普段と違った体験を子どもに積ませるんだから、夕飯はお父さんと子どもたちで作りなさいよ・・・お母さんを休ませてあげないと・・・・・
ついつい説教しそうになったが、木々を行きかう小鳥たちを目で追いかけ、ブタ串焼いてるうちにどうでも良くなった。
あ〜チューハイうめえ〜。すっかり酔っ払いの親父と化している。
早々に就寝し、明日への活力を蓄えることにした。
〜8月9日(水)AM5:30〜
今日も早起きでテントを撤収。足寄(あしょろ)に向かう。そこから阿寒湖、摩周湖、屈斜路湖と回る予定であったが、この辺りは国道240・241・242・243号線が行きかうややこしい道。
正しくは国道241号線に入れば良かったのであるが、242号線に入り、そのまま置戸(おけと)まで来て、間違いに気付いた。
道道50号線を通り、北見の手前から津別に向かうこととした。
北見へ戻るなんて、まるで昨日のホタテ丼弁当の呪いではないかと思った。
来年こそホタテ丼弁当を食べて、まいう〜を唱え、呪いを解かねばならぬ。
津別から、国道240・241号線経由で阿寒湖へ。
ここは北海道一のアイヌコタンがある。


ゆっくりと買い物をしたかったが、約100km、約2時間の時間のロスをしてしまった後だけに、土産は遣り残しじゃと納得させて摩周湖へ向かう。
道の駅摩周温泉で休憩し、道道52号線(屈斜路摩周湖畔線)でカムイヌプリ(摩周岳)を上る。第一展望台は有料なので、カバンを提げた金取りおじさんを避け、第三展望台へ向かう。晴れた摩周湖を見ると婚期が3年遅れると言われているが、それでも、透き通った湖にポツンと浮かぶカムイシュ島に見惚れてしまった。
屈斜路湖半は人で賑わっているが、それでも静かな雰囲気は気に入った。
それよりも、クッシーは本当にいるのか?教えてくれ。
国道243号線に出て、美幌峠に向かう。後を振り向くと、屈斜路湖が見渡せてきれいな景色だった。
彼女を口説くなら、美幌峠も候補のひとつと・・・秘密の手帳にメモメモ。
美幌中心街から国道39号線に乗り換え、女満別から網走を目指す。
呼人浦キャンプ場の脇を通り、今度ここに泊まろうとマークしつつ網走市街を駆け抜ける。
再びオホーツク海に出て、海岸沿いにカニを食べ、実家にお土産送れるとこはないかなと探しつつ、網走海鮮市場を発見。まずは浜カニ飯(¥1,000-)を食す。久々にまいう〜。

何を送るべきか市場を行ったり来たりしてると、おばちゃんがあれにしなよ、これにしなよ、それがいいよ・・・ま、待ってくださいおばちゃん。
タラバカニの前で腕を組む・・・・送料込み\8,800-って高いっすね・・・
「¥7,000-でいいよ。」「ホンマに?」「兄さんカッコええな。どっから来たんだべ?」「東京から」「バイクで・・・」さすがは百戦錬磨のおばちゃんだ。
口説かれたら勝てるわけない。早々に降参し、タラバ2ハイお買い上げ〜。
次はどこへ行こうかと道東の地図を広げる。時間はもう16時近い。
カムイワッカの滝の湯、羅臼のトド肉は諦めよう。
標津(しべつ)のサーモン・イクラも無理かもしれない。
中標津(なかしべつ)の開陽台へ行ってみよう。そう決めると、知床斜里から国道244号線に入る。道道975号で右折と必死で数字を覚えながら走る。
標識見ると、ちゃんと「開陽台」の文字が!よかったよかった。
西七号は真っ直ぐ真っ直ぐ道が続く。適度にアップダウンして気持ちいい。
武佐で右折、北十九号に入る。人気ナンバー1の開陽台の道とは?
うおおおおおお・・・ジェットコースターのようなアップダウン。走りながらの景色は絶景!多くのライダーたちとすれ違う。ピースピースピース!楽しい!楽しいよ〜!
興奮冷めやらぬまま開陽台展望台へ。キャンプ場はどこなんだろう???
展望台の裏手にあった。さすが330度見渡す限りの地平線が見られるキャンプ場と言われるだけのことはある。
問題は、ここに来る途中、コンビニが見当たらなかったこと。これでは夕食が用意できない。とりあえず、中標津の中心へ行ってみる。店がなかったら摩周湖まで行くことも覚悟した。
幸いなことに、国道272号線まで出るとセブンイレブンがあった。
片道14kmの買出しで済んで良かった。
お約束のチューハイに焼き鳥やらつまみを買いこんで、早速展望台へ戻る。
テントを張り、早速晩酌を始める。夜は満天の星が見られるかな?朝は絶景の日の出が見られるかな?次から次へと楽しみが膨らむ。
夜は、曇りがちで、満天の星は見られなかった。夜中にも風邪が強くなって熟睡はできなかった。
そうか。開陽台はまた泊まりに来いと叫んでいるんだね。わかった。また来るよ。いつの間にか大地と話せるようになったおいら。満天の星も遣り残しだし。おいら流遣り残しの旅は健在だ。
いつしか深い眠りに落ちていた。
〜8月10日(木)AM5:00〜
朝日を見るために、テントの中から日の出を待ちわびる。残念だが、雲が流れてほんの一瞬しかキラリと輝かなかった。知床方面は、雲の隙間から流れる太陽の光がすごくきれいだ。女神が降臨するんじゃないかと思ってしまう。反対側、釧路方面は暗くどんよりしている。
おいらの心もどんよりしてきた。何故なら、金曜日に本州に渡って山形に帰ってなければならぬ。ということは、今日中に函館へ・・・・。
襟裳岬を通過して函館へ向かうルートを考えたが、遠回りに感じた。
釧路、帯広、日勝峠を越えて苫小牧へ行くとしよう。後になってわかったのだが、弟子屈から国道241号線で向かった方が早かったのかもしれない。
いずれにせよ、この決断が釧路での大雨に遭遇することとなってしまった。
4年前も釧路で大雨に遭遇し、急遽旅館に泊まったことがある。おいらの旅では、釧路行きは大雨確率100%のジンクスを生んでしまった。
でも、不名誉なジンクスは、いつかは打ち破らねばならない。
待ってろよ、釧路。今度は晴れの中やってくるぜ。
降りしきる大雨の中、朝の通勤時間帯の渋滞路の釧路を何とか脱出し、国道38号線で帯広まで向かった。
帯広は晴れていた。ところが日勝峠はものすごい濃霧だ。後からはスピードかっ飛ばす地元の車が迫ってくるが、おいらは死にたくない。後は気にせずマイペースで峠を越える。峠の向こう、日高側は快晴だった。
再び国道237号線を走る。苫小牧から国道36号線に入ったとたん、再び大雨に見舞われてしまった。
ただでさえ広い北海道を横断すると、大雨・快晴・濃霧・快晴・大雨が一日で経験できるというのもすごいのだが、そのときのおいらは、函館も雨だったらどこか泊まるところを探さねばならんなあ、とか考えながら、心身共に疲れ果てていた。
長万部を過ぎ、国道5号線に入る。時間は16時過ぎ。何とか日が暮れるまでには大沼に着けそうだ。天気も曇りっぽいが雨は降ってなさそうだ。
ず〜っと走り続けているとひざや股関節が苦しくなる。走りながらひざ屈伸、立ち上がり、だましだまし悲鳴をあげる身体をほぐしながら流れに乗って走り続ける。
18時頃、ついに森を通過。あと少しだ。
ローソンを発見し、恒例のチューハイに最後の日だからとちょいと豪華におつまみを揃える。ノミノスケスナギモヤキ・ハコダテアブリヤキイカ・フックラテマキヅケマグロなど。もちろん、割り箸も忘れずにもらった。
19時過ぎ、東大沼キャンプ場に到着。すっかり暗くなっているので、懐中電灯片手にテントを設営。1週間もテント暮らししていると設営に10分とかからない。
早々に晩酌の準備は完了。愛する北海道の大地に感謝しつつ、無事故でここまで走ってきた自分に乾杯〜!
この6日間いろいろ遣り残したな・・・新しい出会いと感動を思い出し、来年もまた来よう、いや、九州はいつ行くんだ?四国の讃岐うどん巡りの旅はいつ?能登半島は・・・いつしか頭の中で激論が渦巻き、分割日本一周の旅が終わるのはいつ?と自分に問いかけていた。
答え:いつまでたっても終わらない。
果てしない道を追いかけ、終わりなき夢を追い求め、いつまでもおいらは走る。そんなことを考えながら、イカを焙り、チューハイを飲む。いつしか夜空にはオリオンの星座が微笑んでいた。
〜8月11日(金)AM5:00〜
早々にテントを撤収し、ひんやりとした湖畔を走る。バイバイ、また来るよ。
スロットルを開き、スピードを上げる。目指すは函館港。
7時30分発の「ほるす」に乗船した。
青森に着き、山形の実家へ帰り、夢中になって旅の思い出を語った。
翌日、東京へ戻る。東北自動車道は、お盆入りのせいか、下り線は渋滞が延々と続いている。上り線は順調順調。
しかし、羽生ICを過ぎた辺りから突然雷雨が襲ってきた。久喜ICを出て途中のコンビニに逃げ込むまで豪雨は容赦なく襲い続けた。
最後の最後に1週間分の不運、雷雨を伴うすさまじいまでのにわか雨に襲われ、歯ぎしりしながらおいらは呟いた。
「北見のホタテ丼弁当の呪いか・・・」 ---完---
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